2005年06月10日

なぜ言い切れる?

逮捕の生徒、初めての遅刻 光高校の教室爆発事件

 山口県立光高校で教室に男子生徒(18)が火薬入りの瓶を投げ込み爆発させた事件で、同校は10日午後に記者会見、生徒は入学以来これまで一度も欠席や遅刻、早退はなく、同日初めて授業前のホームルームの時間に遅刻していたことを明らかにした。
 同校によると、担任は「男子生徒がいじめを受けた状況はない」と説明。県教委も「男子生徒のトラブルの報告はなかった」としている。
 山口県警のまとめで、けが人のうち、入院した生徒は男子9人、女子5人の計14人となった。負傷した生徒は男子が25人、女子32人の計57人で、男子1人は薬指を骨折する重傷。ほかの生徒は軽傷だが、精神的ショックや難聴などの症状があるという。


 この事件を元に、またどっかのコメンテーター様が「現実と空想の区別が…」という妄言をしてくれることが予想されるのですが、まぁ、それは置いておきましょう。この記事を見て、ちょっと気になった点を一つ。
同校によると、担任は「男子生徒がいじめを受けた状況はない」と説明。

 状況を考えてみましょう。まず、事件が起きたのは今日です。事件が起きたのは3時間目。時間割がどんなものか知りませんけど、まぁ、午前10時〜11時くらい…でしょうかね。で、学校が会見をしたのが午後。半日も経っていないわけですよね。何をもって「いじめはなかった」と言い切ったのでしょうか? 私には理解できません。
 まず、仮にいじめがあったとして、事件前に把握していたことは無いと見て間違い無いはずです(把握していたとしても、無かったことにしたはずです)。少なくとも、学校側が何らかのことをしていたのであれば、事件が起きていたとは思えませんし、また、犯人の少年も何らかの言及をしているはずですしね。
 では、事件後に調査をしているか…と言う点に関しても疑問が残ります。「手製爆弾」が炸裂したわけですから、教室にいた生徒・教師などから話を聞く暇は殆どありません。また、あったとしてもちょっと聞いた程度で判明するか…と言われれば甚だ疑問です。少なくとも、生徒から詳しく話しを聞いて、それをじっくりと検証するだけの時間はありません。
 結局、何を持って「いじめはなかった」と言い切ったのでしょう? これを見る限り、「無遅刻・無欠席だった」「トラブルの報告は無い」というだけなんですよね。しかし…これがどの程度の裏づけになるでしょう? 「トラブルの報告」なんて言うのは、本当にいじめにあっていたら普通、言い出せないものです(本人は怖がって言い出せないでしょうし、いじめの張本人が言うとも思えません。第三者だって、それで自分が標的にされる可能性がある限りは言いにくいものです)。私は普段から「濃密な人間関係は良い方向に向かえばとことん良くなるけど、こじれるととことん悪くなる」という主張をしているのですが、学校のいじめなどはその典型だと考えています。「無遅刻・無欠席」だって、家庭環境だとかに大きく依存しますし、それをもって「なかった証拠」とすることはできません。結局、早めの会見で「自分達に非は無い」といっているだけなんですよね。
 勿論、本当にいじめがあったのかどうかは知りません。ただ、客観的に見て、「ロクに調査もしない」状況で、「いじめはなかった」などと言い切ってしまう学校の対処は批判したいと考えます。




posted by まえとも at 21:09| クアラルンプール ☁| Comment(2) | TrackBack(2) | 事件記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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