2005年05月25日

「新聞離れ」に関する雑感

「新聞離れ」に歯止めを 札幌で全国フォーラム

 全国約70の新聞社の幹部や販売担当者計約1150人が新聞販売の課題と将来を話し合う「第7回全国新聞販売フォーラム」(北海道新聞社、道新会連合会主催)が24日、札幌市のホテルで開かれた。
 フォーラムは1993年から各地で隔年で開催。冒頭のあいさつで北海道新聞社の菊池育夫社長は「新聞が直面する『活字離れ』とは、実は『新聞離れ』ではないか。問題は中身とサービスだ」と述べ、紙面やサービスの充実を訴えた。
 分科会では経営戦略などについて討議、「他社と顧客を取り合うより、購読しない層の増加に歯止めをかけるべきだ」などの意見が出された。
 東北大の川島隆太教授(脳科学)は「朝刊10分の音読で脳力が育つ」と題した講演で、新聞の音読で認知症(痴呆症)の99歳の女性の脳の働きが回復した例を紹介した。


それほど長い記事ではないので、全文引用。なんか…この記事見て、文章短いけど、ツッコミどころだらけだなぁ…と感じてしまった私です。

 まず「新聞が直面する『活字離れ』とは、実は『新聞離れ』ではないか」という部分に関しては私もそう思います。でも、「問題は中身とサービスだ」というのは何でしょうね? 紙面とサービスは別物ということのようです。しかし、これは凄く不思議な話ですよね。だって、本来、中身を見るべき新聞で「紙面」以外のサービスって何があるんでしょうか? これって結局、「紙面の充実と、拡材をたくさんつけて勧誘しろ」ってことといえるんでしょうね。
 「他社と顧客を取り合うより、購読しない層の増加に歯止めをかけるべきだ」。余計なお世話です。と言うかね…新聞社の立場としてみれば、そうしないと不味いんでしょうけど、そんなものは客にとってはどうでも良い話であって、「新聞を購読しない=どうしようもない」みたいな意見の押し付けはいかがなものかと思うんですよ。
 「川島隆太教授(脳科学)は「朝刊10分の音読で脳力が育つ」と題した講演」に至ってはもう失笑するしかないですね。まず、それが「新聞」である必要ないじゃないですか。「文章を音読すると脳が活性化する」っていうのであれば、別に本でも良いし、BLOGだって構わないはずですよね。まして、「99歳の女性の脳が〜」なんて例、確かにあったのかも知れないですけど、そんな特異な例を出されてもそれでどうしろっていうんでしょう? ついでに言うと、私は川島隆太氏の最近の活動に関して、実はあまり良い印象を持っていないんですよね。「ゲーム脳」というトンデモ理論を唱えている森昭雄を批判している人物ではありますけど、結局、川島氏も「脳の老化」だの何だの危機を煽って商売しているだけ、としか思えないものですから…。対立はしていても、同じようなことしているようなぁ…という感じがしてならないんです。

 以上、私の雑感でした。




posted by まえとも at 12:07| クアラルンプール ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おっしゃるとおりです。雑誌・専門書問わず、本が売れている中「活字離れ」とは全く別問題です。核家族化が進み、新聞を購読される家庭が少なくなり、家庭内で新聞に触れる機会がなくなりつつあります。=新聞離れ?かと言われると、もともと無かったものの延長線であり、離れていっているわけでは無いのでこれも微妙に違うかもしれません。
川島教授の講演も、たまたま新聞関係のフォーラムであったため、あえて「朝刊」とされたことでしょう。本でも全然構わないし、BLOGでも良いでしょう。そう、たまたま新聞繋がりだったからなのです。せっかく毎朝届く朝刊になので、掲載すればいかがでしょう?といった感じの提案だとおもわれます。
それと、サービス=拡財ではなく、地元に根差した活動や、販売店作り、新規ではなく長期購読者に対しての優遇など…。
そもそも、6時間のフォーラムを300〜400文字で表現すること自体に無理がありますね…。
Posted by フォーラム参加者 at 2005年05月31日 19:27
ご意見、ありがとうございます。

>それと、サービス=拡財ではなく、地元に根差した活動や、販売店作り、新規ではなく長期購読者に対しての優遇など…。

なるほど、そのようなものもありますね。これは完全に私の偏見でした。ご指摘、ありがとうございます。
しかし、確かに言われるように6時間のものを原稿用紙1枚程度というのは無理がありますね(それでまとめられるような内容だったとしたら、それはそれで問題でしょうし)。
Posted by まえとも at 2005年06月02日 16:43
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