2005年07月07日

これが「回答」かよ

ゲームソフトの有害図書類指定をめぐって

神奈川県が実施した「ゲームソフトの有害図書類指定」について、多数のご意見をいただいております。また、この問題については、現在開会中の神奈川県議会でも議論が行われております。このブログでは、最初におことわりしたように、個々の意見への返事はできませんが、この問題には数多くの反響が寄せらておりますし、昨日、議会での議論も終わりその意見も伺うことができましたので、以下、私の考え方を述べさせていただきます。


私も、過去、何度か書いてきた神奈川県のゲーム規制条例に関して、松沢成文神奈川県知事が自らのブログでそのことについての意見を書いていたので、久々の更新はそれについて。
タイトルを見ればわかるように、「回答になってねぇよ」という風にしか思えない。

松沢知事は「審査のありかた」「効果への疑問」「悪影響があると証明されたのか?」という3点を中心に述べているのですが、これが凄い。

まず、審査のあり方について
その際、ゲームソフトは通常の雑誌などとは違い、ゲームを操作し先のシーンへと進んでいく中でしか新たな場面が現れてこないという特徴があるので、ゲーム操作の上手な職員に実際にゲームをやってもらい、それをビデオで撮ったもので審議していただくという手法をとったものです。審査委員が判断するにあたって、必要な情報は整理しお示しできたと考えています。

っていうんだけれども、多くの人が疑問に思っていることは、そうじゃないんですよね。「ゲームに悪影響がある」と述べる人の一番の理由は「自分で動かすから」なんですよね。職員にやらせたビデオを見て…では結局、ビデオを見ているのと変わらないだろう、って話です。そこが問題点なのに、「必要な情報は整理して示した」って…。ゲームに悪影響があるのは、「自分でやるから」と言っているのに、「自分でやってみた感想」という一番大事な情報を無くしてどうするんでしょ? ついでに言うと、この映像はなんと僅か10分の映像とのこと。明らかにこれが足りないのは理解頂けると思います。

続いて、規制の効果について。
次に、規制の効果です。確かに本県だけで規制しても、効果が薄いのは事実です。そこで、現在、首都圏の3都県(東京都・埼玉県・千葉県)に対して、同一の対応をとっていただけないか、働きかけているところです。

これも思いっきり論点がズレていると思います。
次の悪影響の証明とも重なるのですが、ゲームを規制したところで、子供が健全に育つのか? という点での指摘が、松沢知事のブログに書かれた反対意見の殆どです。ところが、松沢知事の回答では、「神奈川県だけで規制しても東京とか行けば買えるのでは意味がないから、他の都道府県にも働きかけてる」というもの。規制ありき、っていう思考が透けて見えるのですが。

そして、悪影響の証明に関して。
次に、青少年への悪影響の証明が必要ではないかとのご意見です。これまでも、ゲームソフトによるプレイを長時間行うことが、子どもの脳などに少なからぬ影響を与えることについて、いくつかの調査結果があるものの、残虐性の高いゲームが犯罪を誘発するかどうかの科学的証明は、まだ行われていないことは事実です。しかし、先日の東京で発生した両親殺害事件で、加害少年が今回指定したゲームソフトの愛好者であったという報道もあります。

なんと、科学的に証明されてないけど、規制しちゃいます、っていう凄い話。しかも、その根拠にマスコミ情報をいれて印象捜査をするという姑息さ。ここでは書かれていないのですが、ゲームをやることで、良い影響を与える、という報告もあります(科学的に証明されてはいないと思いますが)
この論拠で規制するのであれば、私が常々言っている、部活動廃止論も推進していただきたいところ。最近頻発している、スポーツ選手の性犯罪であるとか、理由はいくらでもつけられますよ。結局、ここで松沢氏がしているのは、「俺様が悪いと思うんだから規制するんだよ」と強調しているに過ぎません。

私は基本的に「青少年の健全育成」という言葉は、便利だけれども何の意味も無い言葉だと考えています。だってそうでしょ? 「青少年の不健全な育成を推進すべきだ!」なんて奴、いるわけないもん(笑) 戦争だって大義名分としては「平和のため」と出てくるわけでしょ? それと一緒。
最後の締めが「青少年の健全育成」なんていう時点で、具体的な展望に欠ける感情論、と私には思えてなりません。
posted by まえとも at 22:57| クアラルンプール ☁| Comment(14) | TrackBack(3) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そうか!?
「悪影響の証明」に関してだがそれは間違ってないか?科学的な根拠がなければ規制するのはおかしいのか。
まるでお役所みたいなこと言うねえ。科学的根拠が現在のところはなかろうと、悪影響を与えるものに関しては規制して当然だろうさ。それが利益追求でなく市民の安全・生活を守るという点で実行してしかるべき。

アスベストにしても薬害エイズにしてもそう。科学的根拠がないからと言って日本は他の先進国よりずっと遅れて規制したりしてるんじゃん。

人の命がかかってるんだぜえ?それにそのゲーム自体やっちゃいけないってわけでなくて、年齢規制だろう。脳の未発達な青少年に残虐なゲームをやらせないようにすることについて犯罪との関連の科学的根拠が必要かあ?
その論理でいきゃあアダルト関連も年齢規制撤廃か!?w
いや、それもいいなあw

神奈川県の味方でもなく、そのゲーム自体が嫌いなわけでもない(しかも持ってるし・・・w)のであしからず。
ただ主張したいのは神奈川県よ、一度その残虐とやらのゲームを見るだけでなくちゃんとプレイしてくれ。それから規制を判断だ。だから変な規制になるのだ。・・・・と思ってます。
Posted by ひとし at 2005年07月23日 16:19
コメントありがとうございます。

薬害などの問題の対応が遅過ぎたのは確かです。厳密な意味での科学的根拠を求め過ぎ、しかもそれに極めて長い時間がかかったことも事実です。それは批判されてしかるべきだと思います。ただ、この場合であっても、「○○という薬品を使っている人に▲▲病が多い」などのデータは示されます。厳密な意味での「科学的根拠」にはならなくとも、相関関係くらいは示されるものです。そうでなければ、危険である、ということすらわかりませんからね。
しかし、ゲームの場合はそれすらないのです。散々いわれていることですが、日本の少年犯罪の件数はずっと低下していて、「凶悪化」などというのは幻想です。犯罪の凶悪化という事実は無い、しかも、科学的に悪影響があるとも証明されていない、では「ゲームと犯罪」に一切関連性を見出すことができません。そこにあるのはただ「マスコミ報道などで煽られた不安感」だけです。「こういう研究がある」だけでもまずは示すべきではないか、という意見はそれほどおかしな事でしょうか?
確かに「科学的根拠」と言うのを厳密に示すのでは時間が掛かり過ぎるかも知れません。しかし、一切、根拠となるようなデータも示さず「ただ、なんとなく不安だから」で規制してしまうようなことには反対です。
Posted by まえとも at 2005年07月23日 17:23
>まえとも さん
「科学的根拠」を元に「法、道徳、思想の妥当性」を論じるという論法自体が間違っています。

自然科学的理論のうち、実験で証明されるような経験的理論は、「条件Aの下では現象Bが見られる」というようなことしか言えません。少しでも条件が変わればその理論は適用できません。現代日本社会に限っても、環境の標準偏差は大きすぎます。複雑系に属する現象を自然科学で論じようというのがそもそも不適切なのです。
ですから、「科学的根拠がある法は正しい」「科学的根拠のない法は正しくない」の両方の論法がそもそも筋違いです。


次に、統計情報の使い方もあまり正しいといえないかと思います。
少年犯罪の総数が減っていることに関しては犯罪白書などで確認できますが、これらはあくまで犯罪を種類別に『検挙数』だけで分類した統計情報です。
視聴者怖がらせ派のマスコミでたれ流されているような「手段が凶悪化している」という言説とはそもそも次元が違うデータです。
不確かなことを根拠に「凶悪化は幻想だ」というのはそれこそ、少年法改正ダメだよ派のマスコミに踊らされているとしか見えません。踊っている時点で某神奈川県知事と大差ありません。
Posted by thyle at 2005年07月24日 00:08
>thyle さん

 あなたの言っていることは、少し的外れではないでしょうか。「科学的根拠がある法は正しい」「科学的根拠のない法は正しくない」の論法を間違いとするなら、条例で規制するものに根拠がなくていいということになってしまいます。確かに科学的根拠がなくても正しいといえるものはあるかもしれません。しかしそれを法に当てはめるのはいささか無理が生じるのではないかと思われます。法律および条例というものは、国民のもつ権利義務に直接影響するものです。根拠はないけど、とりあえず規制しますなんてことになってしまっては、法治国家としてお終いでしょう。法に対する信頼が揺らぎます。「疑わしきは罰せず」これが現代法の根底に存在するものです。やはり明確の根拠を示せないのであれば、法および条例による規制はすべきではないと思います。
 
Posted by you at 2005年07月24日 12:28
thyleさん、youさん、コメントありがとうございます。

まず、「科学的根拠〜」ということに関しては、私もyouさん同様の考え方を持っています。
確かに、全ての法律に「科学的根拠」を求めるのは不可能でしょう。しかし、「ゲームに影響を受けて犯罪に走る可能性もかなり指摘されている」という理由で条例で規制するからには、根拠を示すべきではないでしょうか? 少なくとも、今回のやり方で規制することができるのであれば、私が作ったパロディの記事のように、運動だろうが何であろうが、「悪そうだ」で規制できてしまいます。
なお、もう一つの記事のほうで「公序良俗に反するものに規制をかける」というものがありましたが、それならばまず、ゲーム業界との話し合いなどの機会を設け、指導するべきではないでしょうか? 映倫、ビデ倫などの団体は、そのような形で設立されたものですよね。

犯罪に関する統計に関しては、確かにそのような反論が可能です。認知数であるとかにしても、社会状況であるとか警察の方針などによって大きく左右されることも承知しております。そういう意味で、完璧でない、ということは事実でしょう。
ですが、一応の具体的データとしてそれなりに信頼できるものでもあります。
ところで「手段の凶悪化」とは何を指すのでしょうか?
それこそ、すべてが曖昧なものではないでしょうか。ナイフで人を刺し殺すのと、何かで殴り殺すのと、どちらが「手段が凶悪」なのでしょうか? 私には判断できません。陰惨な少年事件、なんていうものは遥か昔から、一定の割合で起こっています。それらごく一部の事例を持って語ることはおかしな話です。
不完全なデータとはいえ、「少年犯罪」における「殺人」「強盗」などと言った事件の件数が減少していることは事実です。少年全体が「凶悪化」しているのならば、増加しているのではないでしょうか? 少なくとも、「何をもって凶悪化なのか」という基準が無い以上は、このデータを用いることに対して合理性があると考えています。
ちなみに、私は少年法強化には賛成の口です。少なくとも、現在の状態では軽過ぎるのではないか、と考えていますので。
Posted by まえとも at 2005年07月24日 16:35
長文失礼いたします。

>まえとも さん
「手段の凶悪化」についてはどうやら、各論者の見聞した過去の事例と比較してのことだろうと思います(「オレの小さいころにはコロシの手口ももっとすっぱりしてたんだよ」)。こうした意見を持つ人に対する有効な反論というのは、
「ほら、過去にも顔を背けさせるような凄惨な事件があったよ」
と、過去のやばい事件を思い出させてやることだと思われます。
逆に統計データで反論しても、「実行手段」というテーマとは別のテーマのデータを出していることとなり、不確かなことを根拠にした反論としか言えません。
「いや、実感(ここらへんが偏見的)として今のトレンドはゲームの出現に関連しているのだ!」
などと、依怙地になるのがオチです。

例.「サラリーマンの幸せ実感度が30年前に比べて低下している」という論説に「でも平均所得も平均購買力も平均余暇時間も改善しているぞ」と反論する。「そんなもんと幸せ実感度は関係してねぇよ」と再反論されてしまう。

そこそこ冷静なはずの人たちが議論して、お互いを分からず屋と罵るからには、会議場が蒸し暑いとか騒音が激しいとか、議論とは別の原因を考えるべきだと思います。
どうも、ゲームダメだよ派vsそんなことないよ派の論争で、「少年犯罪の凶悪化」「ゲーム」「健全な精神」「子供らしさ」などといった基礎的な言葉の定義が食い違っているようです。これでは議論が合意に達することはありません。
双方、同じ単語を使っているために話が通じているように見えます。でも、実際には心が通じ合っていません。同じ「主」に対する帰依を謳っているキリスト教徒とムスリムのコミュニケーションがかくもかみ合っていないのも、そうした論理以前のところで齟齬があるせいではないでしょうか。
相手が何を言っているのか、脳内でエミュレートして、「より合理的」ではなく「より説得的」な反論を示していくべきだと思います。
というわけで、やっぱり、まえともさんにとって犯罪白書の情報がとても合理的に見えるのは妥当だと思います(し、私も暫定的使用に賛成です)が、それを反論として使うのは間違っている(間違った戦略・手法)と思います。
Posted by thyle at 2005年07月24日 22:25
連続投稿させていただきます。
論旨としては、「法律の根拠は、その時代の民意・社会が要請する道徳でしかない。民意を代表するのが立法官・行政の長・裁判所なのだから、知事が主観で決めることは民主主義的には誤ってはいない。
 市民の代表の主観が公正かどうかは裁判にでもかけないと決定できない。現代日本では、行政の決定が不服なら、選挙というそれを覆すことのできる手段があるので、法的には公正さが保たれている。
 業界団体との交渉は実態として進んでいない(もしくは行われていない)ときに予防的措置を取ることはそこそこ妥当。」となります。

>まえとも さん、you さん
お二方とも、憲法・民法・刑法・商法・刑事訴訟法・民事訴訟法と、六法を構成する法がどれも「科学的根拠」とは無縁の、「自由と正義」とか「歴史的慣習」とか「公平性(誰が判定するねん)」といった「文化的・道徳的根拠」をもとにしていることを忘れていらっしゃるように思います。
逆に、科学的根拠、統計的資料を基に作成された法は、薬事法(附則で薬剤の認可を厚生省に任せている)、建築基準法(容積率とか建材の強度のの推定とか)、道路交通法(速度規制など)など、因果関係を反復実験で証明できる、実学的な分野に限られます。(ほかに科学的っぽい医師法、医療法ですら、医療関係者の心得みたいなことしか書いていません)
青少年健全育成条例(青少年保護育成条例?青少年条例?)も、どちらかというと、科学的根拠というよりは道徳的根拠を元に作られているようです。

(参考)神奈川県青少年保護育成条例
(目的)
第1条 この条例は、青少年の健全な育成を図るため、これを阻害するおそれのある行為を防止することを目的とする。
<引用終わり>
(→青少年の健全な育成を良しとすることそのものが道徳的根拠としか言いようがない)

というわけで、「科学的」根拠がなくとも「道徳的」根拠があるため、「小さい子供から危なそうな玩具は遠ざけておこう」という論理自体は妥当だと思われます。(この論理に対して「監視・監督の下に危ない玩具を使わせ、扱いを学ばせよう」という意見もあるようです。確かにそれも道徳的に正しいようですが、道徳的に正しい2つの論が並立するだけの話で、どちらを取るかはそれこそ有権者が決めることです。例.郵政民営化するべきか公社で放置するべきか)

ですから、某神奈川県知事が「科学的根拠があるわけではない」といったのは、グロいのがダメというのは道徳律とか社会慣習の一部なんだよ、というメッセージと解釈すれば、とてもありふれた、取るに足らない意見のように思われるのですが、いかがでしょうか。

あと、今回の論争では、
「グロいゲームが「子供にとって危なそうな」の範疇に含まれるか否か」
「グロいのが危ないの範疇に含まれるとしても、その判断が首長の主観に依存しすぎ」
あたりが論じられていますが、前者は、「『チャタレイ婦人』は「エロい」の範疇に含まれるか否か」と同様に、それこそ、裁判所に持っていくぐらいしないと「正しい・間違っている」は決定できないんじゃないでしょうか。
また、「グロい」の決定法も、知事の心証(と言うか偏見と言うか)で決定するというので特に問題がないと思います。
というのも、禁止理由が「道徳」とか「公序良俗」ならば、それを定義するのは「民意」とか「社会」でしかなく、それらは現代民主主義国家なら「議会」か「行政府の首長」か「裁判所」が代表・代理することになるからです(法的には)。神奈川県の条例では議会でなく首長が決めることとなっていますし、これがおかしいとするなら、リコールでもして新しい知事に有害指定取消をさせればいいだけの話です。禁止中の逸失利益などは民事で取り戻せます。

最後に、業界団体との協議ですが、たぶん、CERO(映画の映倫、出版物の出版倫理協議会に相当。危険度のレーティングを行う)あたりとはすでに話が終わっていると思います。ですが、映倫や出版倫理協議会の決定できるのは18禁指定ぐらいのもので、流通には口を挟めません(出版倫理協議会は小売店側の代表も参加)。小売店に遵守させているのは、小売店側の倫理意識と青少年育成条例だと思います。
エロ本、エロビ、ポルノ映画、ホラー、スプラッタは神奈川県の条例の本文内で明確に「少年に対してのみ」販売規制されています。その隊列に「グロゲーム」を入れるかどうかを議会が決定するまでの間、個別のソフトに「少年に対してのみ」販売規制をかけるのは法的にも、倫理的にも妥当であると思われます。
 まあ、くだんのソフトをクリアするまでにグロいシーンを3分以上見ることはないとか言うならまた別でしょうが。(「3分」の根拠は以下参照)

(参考)神奈川県青少年保護育成条例
(有害図書類の指定及び販売等の禁止)
第7条
(略)
2 前項の規定にかかわらず、次の各号のいずれかに該当する図書類は、有害図書類とする。
(1)書籍又は雑誌であって、全裸、半裸若しくはこれらに近い状態での卑わいな姿態又は性交若しくはこれに類する性行為(以下「卑わいな姿態等」という。)を被写体とした写真又は描写した絵で規則で定めるものを掲載するぺ一ジ(表紙を含む。以下同じ。)の数が、20ぺ一ジ以上であるもの又は当該書籍若しくは雑誌のぺ一ジの総数の5分の1以上であるもの
(2)ビデオテープ又はビデオディスクであって、卑わいな姿態等を描写した場面で規則で定めるものの時間が合わせて3分を超えるもの
(略)
5 何人も、青少年に対し、有害図書類を販売し、頒布し、交換し、贈与し、若しくは貸し付け、又は読ませ、聴かせ、若しくは見せてはならない。
<引用終わり>
Posted by thyle at 2005年07月25日 00:24
 ここのblogは相対的に穏便なので、ちょっと足跡残し代わり、という事で。
ゲーム規制反対の方々は「規制するな」というのであれば、規制しない「メリット」を論じてみられたらどうなのだろう。

それも、「表現の自由が護られる」とかいった漠とした物でなく、現実的かつ具体的な「〜というメリットがある」という、再検証可能な論拠によって。

 もちろん、反対派の方々の論拠の1つに「規制する事による効果が明確でない」というものがある以上、規制しない事に因り発生するメリットは「明快に反駁の余地のない、再検証可能な物」として表現の必要はありますが。(ってそんなものあるのかはやや疑問ですが)

いっておくと、私、ゲームはやります。んで規制に引っかかると思われる物も遊んでます。 で、今のところ中立かつ「積極的な反対はしないかな」というスタンス。
ただ、NGとなるガイドラインが明確でなく、かつ曖昧(これを「弾力的運用」というのだろうが(w)だという部分が問題だと思ってる。

それと、表現としては不適切かもしれないが、「野放図に現実と仮想の区別もつかない馬鹿に売って、仮想の世界の延長上のつもりで現実で犯罪を犯す(奴もいたわな)のを見聞するくらいなら、規制した方がまし、という感覚。ただそれほど積極的に否定しきる物とも思えない。


 あ、忘れてたけどその「線引き」。
WEBでの匿名性を盾にした攻撃的な所業に類似した事象をリアルで見るようになった。見かけはけっこう普通の人なのに、という人でもね。
仮想と現実の線引きがちゃんと出来る人というのは実はそんなに多くはないんだろうなぁ、とも思えるようになった。どっちかというとその「仮想と現実との間の線引き」が出来ているのかどうか、という部分に、不安をかんじたりするんだけどね。
Posted by pixcell as lightning at 2005年07月26日 04:01
此処は皆さんが感情的にならず討論してますね。
非常に好感が持てたので私も足跡代わりに書かせて頂きます。
皆さんのように論理的に書けないかも知れませんが・・・

私は、子供の親(9歳男子)でありMMOネットゲーマーでもあります。
ネットゲームと言ってもハンゲーム等の一般受けするような物でなく、
俗に言われるPvP(プレイヤーVSプレイヤー)の物が中心です。
正直な話、自分のやってるゲームを子供にそのままやらせたくないとは思ってます。
監視下に置いては「少しはやらせても良いかな」とかは思いますが、
原則的にはモニターの向こうに居るリアルな「相手を倒す」ゲームは野放しでやらせたくないですね。
もちろん、ゲームの描画的な問題も含めてです。
血を吹き上げて倒れるキャラクター+相手はAIじゃないと言うのは非常に危険だと親として感じます。
これは親としての我侭かもしれませんが。

しかし、やはりゲームと言う物はやらないと規制のしようが無いとは思います。
「上手な人間の物を見て」では単純に描画上の事しか規制できない。
(個人的には表面上しかゲームの特性が理解出来ないと思います)
果たしてそれが一番規制しなくてはならない事か。
それが子供に悪影響を与えてる事か。
と言う風に私は疑問に思います。

と言うのも私はMMOゲーマーだからこそ解る事なのかも知れませんが、
プレイヤーの発言や行動にハラスメント的なことが時々あります。
多くの事例があるので、全てを説明する事は出来ませんが、
かれらの言動の根幹には「俺TUEEEEEE(俺が一番強い)」があると思われます。
負ければ悔しい。でも、自分のスキル(プレイヤースキルと言います)が無い為にどうしても勝てない。
それだったら言葉で苛めよう。嫌がらせをしよう。
そう言う行動に出るわけですね。
もちろんネット弁慶と言う可能性もありますが、
私から見て、ゲームが悪影響を与えてるとしたら私はここだと思います。
今までオフラインゲームしかした事の無い人間は、
当然自分が勇者。自分がヒーロー。自分がヒロインわなわけです。
そして、決められたルールの中で勝てなければ平気でハラスメントや、
チート行為(不正行為。つまりルール違反)をしてまで勝とうとする。
私はモニターの向こうではありますが、
このような行動をする方を心配する事があります。
「このキャラを操ってる人はリアルで大丈夫なのだろうか」
と言う風に。
そして自分の子供にはこうはなって欲しくないなとも思います。
「ゲームに望む教育」と言うのは甚だおかしいかもしれませんが、
私は必要と感じ、自分の子供には色々とサゼスチョンを与えられればなと感じながらプレイしています。

捕捉:ネットゲームは中毒性があります。これはやった人しか判らないかもしれませんが(^^;
私も1時間が2時間・3時間になった所で気が付き自制してます。
ゲームは1日1時間まで。
それも妻と子供が就寝してから。
Posted by ディアナ at 2005年07月26日 09:29
すいません。言ってませんでしたが、私はファミコン時代からヘヴィゲーマーで、PS2に入ってからは、バイオハザードからクロックタワー、零、鬼武者、忍、その他CERO審査で15指定、18指定を食らってるものを好んでプレイしております。ゲーム脳になるならそろそろ症状が出ていいころですねw
Posted by thyle at 2005年07月31日 02:11
ここは実に建設的な議論を重ねてますね。良いところです。

で、実際に論点が多少ずれている気がするので
確認させていただきたいです。

まずは、
”科学的証拠をみせろ”という意見に対して、
”法律は道徳的根拠によって決められていることが多い”という意見があります。

その”道徳的根拠”を明示的にせよ、と要求している
わけです。科学的だろうがどうだろうが根拠が
明確でないのが混乱の原因です。
例えばドラマなどでは(特に昼のドラマ?)生々しい
場面や、殺人、流血(赤いペイントでしょうが)
などが繰り広げられているという話をききますが、
同じ事をゲームで表現した場合になぜ、ゲームだけ
規制を受けるのか、という事です。
(これと類似した事例で、漫画ではできる表現が
ゲームではできない,というのもあります。)
性的な行為を表現したゲームは18禁になっている
わけで,そうでないレベルのゲームに対してまで、
”ゲームだけ18禁”というのが理解できません。
ゲームだけ厳しく取り締まってよいという
道徳的根拠をお願い致します。

それと
”規制しない事に因り発生するメリット”を示せ
などという意見があります。この意見自体、
”UFOがいないことを証明しろ”みたいな意見に
感じますが、論拠があるので反論させていただきます。

”規制されない”その事自体が多大なメリットです。
神奈川県だけ販売禁止のゲームが出てくるという
事はそれだけで、(小売店などにとって)被害です。
ましてそれが全国に広がったとしたら、
日本でゲームを販売するのを止める(または規模を縮小する)メーカーが確実に出てきます。
それはメーカーだけでなくユーザーにとっても
多大な損失です。

もうひとつ。
馬鹿にゲームを売って犯罪を生むくらいなら
規制したほうがまし、という意見に対してです。
現実との境目がつかない馬鹿自身が悪いと
なぜ考えられないのですか?自分(馬鹿)の未成熟さを
ゲームのせいにしないようにしましょう。
ゲームをやると未成熟な精神になるという
因果関係を示してください。

精神的に未成熟な人でもゲームはやれるわけで、
ゲームをやると未成熟になるわけではありません。
(一人用以外の)ゲームによって社会性を得られる
事もある、という方がむしろ一般的ではないでしょうか?
多分”TVを見すぎると馬鹿になる”という20年くらい
前の価値観だと思われます。
ゲームを規制しても馬鹿は馬鹿です。
100万人に一人の馬鹿に合わせてゲームを作る
なんて事は不可能です。

以上反対派からの意見でした。
Posted by coffy at 2005年08月04日 23:12
有害指定の、気持ちは、判らないでもないが、未成年?なら、違反は、駄目で、青年以上なら、犯罪を犯しても良いと言う言い方に、取れないでもないですが・・ゲーム=犯罪者扱いも、いかがなものかと、思いますが・・
もっと規制対象が、あると思いますが・・悪徳出会い系排除とか、自殺系サイトを規制とか、そちらを先にするのが、筋では?あと、振り込め詐欺とかも、対処して下さい
Posted by 通行人 at 2005年08月09日 18:31
初めまして。古希です。
ゲームをやる人ひとすべてが悪いわけではありません。本当に必要なのは規制して危険なものを隠すのではなく、危険なものを知覚し、やって良い事と悪い事を判らせるための教育ではないですか?蓋をしても無駄ですよ。
Posted by 古希 at 2005年08月10日 17:05
Posted by at 2005年08月19日 15:26
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踏みにじられた、残虐ゲーム規制反対派のMessage
Excerpt: 残虐ゲーム規制を熱く推進している神奈川県の松沢知事が自身のブログで初めて残虐ゲーム規制について語った。以前から、このブログには反対派がかなりコメントを書いていて、40以上という異例の多さになったエント..
Weblog: sakの雑感〜テレビ雑記帳プラスアルファ
Tracked: 2005-07-09 09:34

ゲームソフトの有害図書類指定について
Excerpt: 昨日も似たような感じのことを書いたけど。 神奈川県知事が自分のブログにおいて書か
Weblog: くわじゅん生態日記
Tracked: 2005-07-09 12:27

神奈川県知事たたかれまくりw
Excerpt: 神奈川の松沢知事のブログ がゲームの有害指定問題のコメントで叩かれまくってます ..
Weblog: ロリオタプーは就職できるのか?
Tracked: 2005-07-23 23:45
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